4年に1度、ロシアで開かれるチャイコフスキー国際コンクールで、29日、韓国人の出場者3人がバイオリン、チェロ、声楽部門でそれぞれ優勝するという快挙を成し遂げました。
優勝したのは、バイオリン部門でキム・ゲヒさん、チェロ部門でイ・ヨンウンさんがそれぞれ1位に、声楽部門でソン・ジフンさんがロシアの出場者と並んで1位タイとなりました。
韓国人がこのコンクールの器楽部門で優勝したのは初めてのことです。
チャイコフスキー国際コンクールは、1958年にロシアのモスクワで創設され、16歳から32歳までの若手の音楽家の登竜門として、ポーランドのショパン国際ピアノコンクール、ベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクールと並んで世界3大音楽コンクールと呼ばれてきました。
しかし、ユネスコ傘下の国際音楽コンクール世界連盟がことし初めに、ロシアによるウクライナ侵攻を非難して、このコンクールを除名したため権威が低下したとされ、欧米からの参加者が激減していました。