5日の子どもの日から南部地方を中心に激しい雨が降り、冠水などの被害が相次いでいます。
韓国南西部の全羅南道(チョンラナムド)と南東部の慶尚南道(キョンサンナムド)の一部地域では、5日から激しい雨が降り、降り始めからの雨量は、多いところで260ミリを超えています。
この雨で、慶尚南道陜川(ハプチョン)では、村全体が水に浸かるところもあり、55人が避難しました。
また、全羅南道高興(コフン)では、80ヘクタールの水田が冠水しました。
慶尚南道と全羅南道の消防当局には、道路の冠水や倒木など、合わせて150件あまりの被害情報が寄せられたということです。
済州島も大雨に見舞われ、漢拏山(ハンラサン)には1時間当たり75ミリを超える大雨が降り、降り始めからの雨量が950ミリを超えました。
済州空港では、大雨と強風の影響で、5日に運航を予定していた73便が欠航し、317便が遅延しました。しかし、6日午前には南部地方に出されていた大雨注意報と大雨警報がすべて解除され、現在は済州を発着する航空便の運航も再開されています。
韓半島はことし、まとまった雨が平年より頻繁に降っていて、気象庁によりますと、ことしに入ってから今月4日までの全国平均の降水量は281.7ミリで、平年を20%以上上回っています。