朝鮮王朝時代に日本に派遣された外交使節、朝鮮通信使が乗った船の復元船が、日本の長崎県対馬市まで初めての航海に出ることになりました。
8月5日と6日に対馬市の厳原港で開かれる「対馬厳原港まつり」に合わせて航海するもので、韓国と対馬市の関係機関による協約調印式が17日、対馬市内で行われました。
この船は、通信使の長である正使(チョンサ)が乗った「正使騎船」を復元したものです。
長さ34メートル、重さ149トンの木造船で、およそ70人が乗船できます。
復元船は、韓国国立海洋文化財研究所が2018年に築造し、2019年と2020年にも対馬への航海を計画していましたが、韓日関係の悪化や新型コロナウイルスの流行で中止となり、日本を訪れるのは今回が初めてです。
復元船は10人あまりを乗せて8月1日に釜山(プサン)港を出発し、2日に対馬南部の厳原港に入り、まつりが開かれる5日と6日に、市民向け体験乗船やライトアップなどを行うということです。
1964年に始まった厳原港まつりは、1980年から朝鮮通信使の行列を再現したパレードを行っています。