韓日関係の悪化で8年間近く開かれていないハイレベルの経済協議が、近く再開される見通しです。 
 
外交関係者が3日に明らかにしたところによりますと、韓国と日本は、およそ８年間にわたって中断しているハイレベルの経済協議を今月ソウルで開催することについて大枠で合意し、現在、議題などを調整しているということです。
 
協議には、韓国からは外交部の経済外交調整官、日本からは外務省の外務審議官が首席代表として出席します。
 
韓日ハイレベル経済協議は1999年に始まり、両国で交互に開催されてきましたが、2016年1月に東京で開かれたのを最後に開催されていません。
 
2017年1月にも開催が予定されていましたが、直前となる2016年の暮れに、釜山（プサン）の日本総領事館の近くに旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」が設置されたことに日本政府が反発し、その後、協議の開催が見送られてきました。
 
韓国政府がことし３月に徴用問題の解決策を示したことを受けて両国関係が回復し、中断していた二国間の協議が相次いで再開されるなか、ハイレベルの経済協議についても、再開に向けた調整が行われてきました。
 
協議では、韓国と日本の政府がともに目指している、両国の国民が体感できる形での経済協力について話し合われるものとみられます。