尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、総選挙から一夜開けた11日の朝、「選挙で明らかになった国民の意思を謙虚に受け止め、国政をあらためて見直し、経済と国民の生活の安定に向けて最善を尽くす」という考えを示しました。
大統領室の高官は11日午前、大統領室で行ったブリーフィングで、尹大統領のコメントを発表しました。
また、別の大統領室の関係者は記者団に対し、「大統領は、選挙前から、結果のいかんにかかわらず、これまでの国政運営に対する国民の評価として受け止めるつもりだった」と説明しました。
大統領室によりますと、尹大統領は、総選挙後の政策運営について、11日、1日かけて対策を議論するということです。
また、大統領が、国民との向き合い方だけでなく、野党との付き合い方を変えるかどうかについても、注目が集まっています。
大統領室の関係者は、与党の惨敗を機に、尹大統領が野党と緊密な協力と意思疎通に向けて努力するという趣旨の発言を行いました。
尹大統領は、大統領と野党トップの会談は、権威主義の政権のなごりだとして、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表とはこれまで一度も会談しておらず、野党側の批判を受けていました。