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ライフスタイル

話題のインフルエンサー犬「ぶさいくノウリ」

#ソウル・暮らしのおと l 2024-03-22

金曜ステーション

ⓒ Getty Images Bank
3月23日は、ナショナルパピーデー、世界子犬の日というのをご存じでしょうか。

この日は世界的に愛犬を尊重し感謝する日として、2006年にアメリカで制定された記念日です。いまや5人に1人がペットを飼っているといわれる韓国でも、やはり一番多いペットがワンちゃん。この「世界子犬の日」に向けてさまざまなイベントも催されるようです。

そんな韓国でいま有名なインフルエンサーとなったワンちゃんがいるんです。その名も、「ぶさいくノウリ(못생긴 노을이)」というワンちゃんです。インスタグラムの開設からたった3日で16万、2カ月弱の現在で46万人のフォロワーがいるという子犬のノウリ。YouTubeのチャンネルでも大人気です。
飼い主が町中に散歩に連れて行くと、「もしかして、ノウリじゃないですか?」「えーっ、本物のノウリに会えるなんて!」「今日も動画を見ました!」と、あちこちから声をかけられるんです。ちょっとした芸能人なみの人気です。

ところで、インスタグラムやYouTubeのチャンネル名「ぶさいくノウリ」だなんて、どんな犬? と見てみると、実物のノウリ薄い茶色の毛並みに、顔だけが真っ黒で、ちょうちょみたいな大きな耳の持ち主。短い脚でちょこちょこ走るすがたは……とってもかわいいんです! それなのに、なぜ「ぶさいくノウリ」というニックネームなのでしょう。その理由を、飼い主のセヌルさんは動画でこう語っています。

「ノウリは雑種で、捨て犬でした。韓国では雑種の捨て犬というのはぶさいくで人気がないと思われがちです。子犬の頃はかわいくても、大きくなったら価値がないといって捨ててしまうこともあるんです。なので、雑種で捨て犬のノウリでもこんなに愛されてすくすく育っているんだよ、というのを見せたかったんです」

そう、捨て犬だったノウリは犬カフェで臨時保護されていた子犬でした。最初は飼うつもりはなかったというセヌルさんですが、犬カフェでノウリと出会ってしまった翌日には、里親になることを決めたそう。元々ユーチューバーだったセヌルさんが動画で見せてくれるノウリは、ちょっと臆病だけど愛嬌があって、とても性格の良いワンちゃんなんです。ちょっとツンデレなセヌルさんと素直なノウリのやりとりが本当にかわいらしくて、見ているとつい、表情がゆるんでしまいます。
ノウリを見て、保護犬の里親になる人が増えてほしい、そして、どんな犬も人にたくさんの愛情を与えてくれるものなんだよということを知ってほしい、そんなふうにセヌルさんは伝えていました。

ⓒ Kakao
世界子犬の日は、単にかわいいワンちゃんの記念日というのに留まらず、高く売れる犬をつくるために無理な繁殖をさせるようなペット業界の悪い慣習を知らせようと作られた日でもあります。
近年、ペットを飼う人がどんどん増えている韓国ですが、捨てられてしまう動物の多さもとても深刻です。韓国でも犬や猫の保護施設や保護団体が増えてはいますが、十分なケアを受けられていない子たちもたくさんいます。なので「(ペットショップで)買わずに、里親になってください(사지말고 입양하세요)」というキャッチフレーズが広く使われたりもします。

人気者のノウリを見て、保護犬の里親になることに関心をもつ人がもっと増えてくれたらいいな、と思います。

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