新型コロナウイルスの感染予防対策の基準となる危機警戒レベルは、現在、4段階の上から2番目の「警戒」となっていますが、来月からもっとも低いレベルになります。
新型コロナウイルス感染症に対する危機警戒レベルは、「関心」「注意」「警戒」「深刻」の4段階からなり、2020年2月に最も高い「深刻」となったあと、去年6月に「警戒」に引き下げられています。
来月1日に、警戒レベルをもっとも低い「関心」に、2段階引き下げるにあたり、疾病管理庁は、感染者が大幅に減っていることや、特に危険な変異株が確認されていないこと、致死率や重症化率が下がっていることなどを踏まえた決定だと説明しています。
これにより、入院施設を持つ病院や重症化リスクの高い患者が入所する施設に対して課せられているマスク着用の「義務」は、着用の「勧告」に変更されます。
感染者に対して勧告する隔離の期間も、これまでの「検体採取日から5日間」から、「主な症状が好転してから24時間後まで」に緩和されます。
新型コロナの検査費用は、高齢者など、重症化のリスクが高い人のうち、実際に新型コロナの感染が疑われる症状が出ている人に限って支援されることになります。