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北韓・金与正氏、韓米合同軍事演習を非難「3年前の春は戻らない」

Write: 2021-03-16 11:25:16

Thumbnail : YONHAP News

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長は、韓国とアメリカが行っている合同軍事演習を非難し、「3年前の春は再び戻らないだろう」と警告しました。 
金与正氏は16日、「労働新聞」と「朝鮮中央放送」を通じて談話を発表し、そのなかで、「韓国当局が北韓を狙った侵略的な戦争演習を強行する道へと進んだことを聞いた。韓国当局は再び民族の目前で『暖かい春』ではなく、『戦争の3月』、『危機の3月』を選んだ」としたうえで、南北融和ムードが広がった「3年前の春は再び戻らないだろう」と述べました。
韓米が合同軍事演習の規模を縮小して行っていることについては、「これまで、同じ民族を狙った合同軍事演習そのものに反対してきた。規模や形式について論じたことは一度もなかった」と指摘しました。
また「南北軍事合意の破棄や、韓国との窓口を担当する祖国平和統一委員会や金剛山(クムガンサン)国際観光局のような機関の廃止なども検討している」と警告しました。
アメリカへのメッセージも示しました。
金副部長は、「アメリカの新政権に一言忠告する」としたうえで、「これからの4年間、ぐっすり眠りたければ、不眠に陥るようなことをつくらない方がいいだろう」と述べました。
バイデン政権発足後、北韓が初めて示したアメリカへのメッセージですが、韓国向けのメッセージよりはやや控えめです。
しかし、ブリンケン国務長官とオースティン国防長官の韓国訪問を1日後に控えたタイミングでのメッセージであるだけに、注目されます。
金副部長の談話は、北韓の住民も読むことができる労働新聞の2面に掲載されたことから、北韓が韓国とアメリカに対する立場をある程度定めて、今後具体的な行動に出る可能性が高いという見方が出ています。

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