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政治

「祖国革新党」 キャスティングボートを握る勢力に 尹政権には脅威

Write: 2024-04-11 11:26:06Update: 2024-04-11 11:27:45

「祖国革新党」 キャスティングボートを握る勢力に 尹政権には脅威

Photo : YONHAP News

10日に行われた総選挙で、前の政権で法務部長官を務めた曺国(チョ・グク)氏が立ち上げた新党「祖国革新党」は、比例代表で12議席を獲得し、国会の重要な局面でキャスティングボートを握る存在になりました。曺代表は、選挙前の記者会見で、最大野党「共に民主党」と協力して、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権が残りの3年余りの任期中に政策を遂行できないようにすると強調していました。 

曺氏が立ち上げた「祖国革新党」は、総選挙の比例代表で12議席を獲得し、「共に民主党」と与党「国民の力」に次ぐ第3党となりました。

今回の総選挙では、「共に民主党」が系列の政党の議席をあわせて、過半数を大幅に超える175議席を獲得しましたが、国会で通常の手続きを経ずに法案を採決にかけることができる「ファストトラック」と呼ばれる制度を利用するためには、全300議席のうち5分の3にあたる180議席が必要なため、「祖国革新党」の協力が得られるかどうかが政局に大きく影響する状況となっています。
 
曺代表自身も、先月27日に外国メディア向けに行った記者会見で、選挙後に「共に民主党」と協力する可能性を示唆し、「尹政権をレームダック、あるいはデッドダックにすることが目標だ」と述べていました。

今回の選挙戦では、「共に民主党」と同じく、「尹政権への審判」を有権者に訴え、一定の支持を集めました。
 
曺氏は、選挙の結果について、「国民がいまの政権を裁くという意思を明確にした。国民の勝利だ」とコメントし、尹大統領に向けては、総選挙の結果を謙虚に受け止め、これまでの数々の誤った政治や不正について、国民に謝罪するよう求めました。

曺代表は、2019年に法務部の長官に就任しましたが、子どもの不正入学など多数の疑惑を指摘され、およそ1か月で辞任しました。

不正入学に関して検察の捜査の指揮をとったのは、当時、検事総長だった尹大統領です。

曺氏は、その後起訴され、ことし2月に行われた裁判の2審で懲役2年の実刑判決を言い渡されましたが、その10日後に新党の結成を表明し、今回の総選挙で当選しました。

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