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国際

ロシアが「北韓制裁パネル」の任期延長に拒否権行使 国連安保理

Write: 2024-03-29 10:28:36Update: 2024-03-29 10:55:15

ロシアが「北韓制裁パネル」の任期延長に拒否権行使 国連安保理

Photo : KBS News

国連の安全保障理事会で、北韓に対する制裁の実施状況を調査する専門家パネルの任期を延長する決議案が、北韓と武器取引を行っているとみられるロシアの拒否権によって否決されました。専門家パネルの活動が打ち切られれば、北韓に対する国連の監視が弱まると懸念されています。 
 
専門家パネルは、安保理決議にもとづく北韓に対する制裁措置を管理する制裁委員会の下部組織として、2009年に設置され、これまで、北韓に対する制裁の実施状況について調査を行い、毎年、報告書をまとめてきました。

28日、この専門家パネルの任期を延長する決議案が採決にかけられ、韓国やアメリカ、日本など13か国が賛成しましたが、北韓との軍事協力を深める常任理事国のロシアが拒否権を行使して、否決されました。同じく常任理事国の中国は、棄権しました。
 
専門家パネルの任期は1年で、任期延長の決議案は、これまで全会一致で採択されており、否決されるのはこれが初めてです。
 
ロシアは、今回の決議案に賛成するための条件として、北韓に対する制裁の期限を定めるなど、制裁の効果そのものを弱めるよう求めていました。
 
ロシアは、北韓から提供を受けた短距離弾道ミサイルをウクライナ侵攻で使用していると指摘されていて、これが事実であれば、北韓からの武器輸出を禁じた安保理決議に反するため、こうした動きを監視する専門家パネルを打ち切りに追い込むことで、北韓との武器取引を円滑に進める狙いがあるものとみられます。

専門家パネルの任期は今月30日までとなっています。

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