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社会

研修医団体「政府の措置は強制労働」 ILOに介入要請

Write: 2024-03-14 11:28:20Update: 2024-03-14 15:27:46

研修医団体「政府の措置は強制労働」 ILOに介入要請

Photo : YONHAP News

医学部の定員を増やすという政府の方針に反対する研修医9000人近くが職場を離脱し、医療現場に影響が出ているなか、研修医でつくる団体は、政府が業務開始命令を出し、病院に戻るよう圧力をかけているのは「強制労働」に当たるとして、ILO=国際労働機関に介入を要請しました。  
 
韓国政府は、業務開始命令に従わなかった研修医らに対して今月5日から、医師免許を停止する手続きを行っています。
 
研修医団体が13日、発表したところによりますと、政府が医師免許を停止するなどして、病院に戻るよう圧力をかけているのは、ILOが禁じる「強制労働」に当たるとして、ILOに緊急介入を要請する書簡を送ったということです。

研修医らは、もともと、医療現場での人手不足の解消のために政府が進めている医学部の定員拡大に反発して集団で辞表を提出しましたが、今回、ILOの介入を申請するにあたっては、最高裁に当たる韓国の大法院の判例を挙げ、「週80時間以上の長時間労働をせざるを得ない劣悪な労働条件が改善されないため辞表を出した」と主張しています。
 
ILOの基本条約のうち、強制労働の禁止に関する第29号は、あらゆる形態の強制労働を廃止すると宣言する一方で、市民の福祉を危険にさらす可能性がある状況においては、この限りでないとしています。
 
すでに、がんの手術がキャンセルされるなど、医療現場に大きな影響が出ていることから、政府は、「研修医に対して取った措置はILOの条約の例外条項に当たる」と主張しています。

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