メニューへ 本文へ
Go Top

経済

韓国貿易協会「対中輸出はIT中心に回復も黒字継続には輸出構造の転換が必要」

Write: 2024-02-19 10:37:31Update: 2024-02-19 11:16:31

韓国貿易協会「対中輸出はIT中心に回復も黒字継続には輸出構造の転換が必要」

Photo : YONHAP News

韓国の中国との貿易収支は、去年、180億ドルのマイナスで、国交正常化以降の31年間で最大規模の赤字となりましたが、韓国貿易協会は、今年はIT分野を中心に中国への輸出が大幅に改善されるという見通しを発表しました。一方で、韓国が中国に対する輸出の戦略品目を変えない限り、高い水準での黒字は続きにくいとしています。 

韓国貿易協会は18日、中国との貿易に関する最新の報告書をまとめました。

それによりますと、ことしの中国のIT需要の回復速度は世界の平均より速いと予想されることから、IT関連の中国への輸出が大きく増えるということです。

市場調査会社のガートナーによりますと、世界全体のIT需要の増加率が、去年の3.3%からことしは6.8%に拡大する見通しであるのに対して、中国は、去年マイナス1.2%だったものが、ことしは9.3%と、大幅に回復する見通しです。

一方、IT以外の分野での貿易は、2020年は123億ドルの黒字だったものが、おととし67億ドルの赤字に転落し、去年は赤字幅が126億ドルに拡大しました。

特に、韓国が成長産業の一つと位置づける電気自動車関連では、部品や材料などの中国との貿易による赤字の額は、2020年は40億ドル、2021年は78億ドル、おととしは129億ドル、そして去年は164億ドルと、年々膨れ上がっています。

韓国貿易協会では、ことしIT分野で貿易収支が回復したとしても、以前のように中国に対して一方的な黒字基調を維持することは難しいとしたうえで、「中国は依然として最大の輸出相手国であるため、韓国の輸出構造を転換する必要がある」と指摘しています。

具体的には、「バッテリーの原料となる重要鉱物などの中国への依存度を下げるため、輸入先を多様化し、国産化も進めなければならない」と強調しました。

また、「人材養成と研究開発への投資拡大を含め、総合的な国家戦略の策定が必要だ」と提言しました。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >