韓国初の月探査衛星「タヌリ」は、インドの無人月面探査機が先月、世界で初めて着陸に成功した月の南極付近の様子を写真で捉えました。 
 
科学技術情報通信部と韓国航空宇宙研究院は12日、タヌリが撮影した月面の写真を公開しました。
 
写真は、先月23日にインドの無人月面探査機「チャンドラヤーン3号」が、世界で初めて月の南極付近に着陸したことを記念して、4日後の27日午前8時頃に、タヌリが月の上空100キロメートルの周回軌道から高解像度カメラで撮影したものです。
    
タヌリは来年12月まで、周回軌道を回りながら月面着陸の候補地を撮影するほか、ガンマ線で月面を観測し、元素や鉱物の分布を探ります。

また、月の起源を研究するため、月の磁場を測定するとともに、宇宙インターネット技術の検証なども行います。
 
科学技術部と韓国航空宇宙研究院は、タヌリの任務開始から1年となることし12月に、タヌリが撮影した月面着陸候補地の写真や、月の元素分布を示した地図などを公開することにしています。