10日に韓国を縦断した台風6号の影響で、1人が死亡し、1人が行方不明となっているほか、各地で河川の氾濫や住宅浸水などの被害が出ました。
10日午前9時過ぎに韓国南部に上陸した台風6号は、およそ16時間かけて韓国を縦断しました。
この台風で、1人が死亡し、1人が行方不明となっています。
10日の午後1時10分ごろ、韓国南東部の大邱(テグ)で、60代の男性が急流に流され、亡くなりました。
また、同じく大邱で午後1時45分ごろ、電動車いすに乗った60代の男性が行方不明になり、警察が捜索を行っています。
中央災害安全対策本部によりますと、11日午前6時までに、住宅の浸水や堤防の決壊など、およそ360件の被害が報告されているということです。
田畑への被害は、1157ヘクタールに上っています。
また、1万5000人余りが一時避難し、このうち4400人余りは今も帰宅できない状態です。
台風6号は、11日午前1時ごろ、北韓に入り、午前6時ごろに熱帯低気圧に変わったということです。
これに伴い、台風の警戒レベルは、11日午前7時の段階で、もっとも高い「深刻」から「注意」へと、2段階引き下げられました。
台風の警戒レベルは、低い順に「関心」「注意」「警戒」「深刻」の4段階に分かれています。