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韓半島

韓国軍 北韓向け宣伝放送再開 6年ぶり

Write: 2024-06-10 09:31:18Update: 2024-06-10 15:41:58

韓国軍 北韓向け宣伝放送再開 6年ぶり

Photo : YONHAP News

韓国軍は9日、北韓が韓国に向けて汚物をぶら下げた大型の風船を飛ばしたことへの対抗措置として、南北の軍事境界線付近で大音量のスピーカーを使って、北韓の体制を批判する放送を6年ぶりに再開しました。  
 
北韓が8日の夜に汚物を積んだ風船、およそ330個を飛ばしたことを受け、大統領室は、9日の午前中に国家の安全保障に関する会議を開催し、「国民の不安や社会の混乱を引き起こそうとするいかなる試みも容認できない」として、宣伝放送の再開を決めました。
 
9日午後の宣伝放送では、韓国軍が制作した北韓の体制を間接的に批判する内容をはじめ、サムスン電子のスマートフォンが世界38か国で出荷量1位になったニュースのほか、世界的なアイドルグループ、BTSの歌が、軍事境界線付近に設置された大音量のスピーカーで流されました。
 
宣伝放送は、前線にいる北韓の兵士の動揺を誘う「心理戦」の一環で、北韓に向けて韓国のニュースや音楽などを軍事境界線にある大音量スピーカーで放送するものです。
 
こうした放送は、南北の首脳が、2018年に軍事境界線付近での双方への敵対行為を禁じた「板門店宣言」を発表して以降、中断していました。
 
韓国軍は、「さらに放送を行うかどうかは、北の出方にかかっている」としています。
 
これに対し、北韓の朝鮮中央通信は9日夜、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹で朝鮮労働党副部長の金与正(キム・ヨジョン)氏の談話を発表しました。

談話で、金与正氏は、「北韓への宣伝放送やビラ散布を継続する場合、我々の新たな対応を目の当たりにするだろう」と警告しました。 
 
北韓は先月末から、ごみをぶら下げた風船を韓国に飛ばしています。

韓国軍によりますと、風船の散布に対抗して韓国軍が宣伝放送を再開した直後の9日夜にもおよそ310個の風船を飛ばしています。

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