プラチナチケットと言われる人気歌手のコンサートのチケット。最近メデイアを賑わせたのはアイドル歌手ではなく、トロット歌手出身のイム・ヨンウンのコンサートのチケットでした。全国ツアー中のソウル公演が来月27日から29日、11月3日から5日までの合計6日間行われ、そのチケットが今月14日に発売されました。しかしチケット販売と同時に40万人が同時にアクセスしたため、チケットを手に入れることができたのは本当に運の良い人だけでした。イム・ヨンウン自身もアクセスしてみたそうですが、つながらなかったという話もありました。彼の場合、トロット歌手だということもありファン層の大部分がお母さん世代、40代以上の中年女性です。そしてそのコンサートのチケットを手に入れてあげるのが一番の親孝行だと言われています。

私の友人も今年の春に、80代のおばあちゃんをイム・ヨンウンのコンサートに行かせてあげるために、娘や息子はもちろん、孫の世代まで加わりチケット発売の瞬間、コンピュータの前で一斉にキーボードを叩きました。しかし残念ながら誰一人アクセスさえできませんでした。しかし孫の一人が転売チケットという手段を使い、少し高額ではあったものの無事チケットを手に入れたということです。最近ではそのような転売チケットの値段が想像を超えるような高額になっています。イム・ヨンウンの今回のソウル公演のチケットは完売直後からオンラインのフリーマーケットやアプリなどを通じて「チケットを転売する」という書き込みが急増しました。もとの価格は一番高いVIP席でも16万5000ウォンですが、それを30-60万ウォンで譲るというのです。中にはVIP席2枚で180万ウォンというのもありました。

このようなコンサートのチケット転売に対して歌手側が強力な対応を始めています。イム・ヨンウンの所属事務所は不法な転売に関しては摘発されればすぐにチケットを強制取消するという案内文を出しました。「チケットの販売と同時に数百万ウォン以上の販売広告を出すダフ屋、転売業者がファンの気持ちを大きく傷つけ、公演文化と秩序を乱している。不法取引だとみなされるチケットに関しては事前の案内なしに取り消す」というものです。

また歌手アイユーはもっと厳しい態度を示しています。アイユーの所属事務所は今月22日「ファンコンサートの不正チケット予約を7件確認した。ファンクラブの会員4人は永久除名とし、強制的に脱退させる。チケット購入用のIDも1年間利用を制限し、前売りチケットも取り消す」と発表しました。さらに「情報提供、モニタリングなどを通じ、不正取引の疑いのある件については引き続き説明を要請している。説明が不十分な件については、追加の本人確認を通じた現場でのチケット受領を勧める方針だ」としています。

日本でも人気歌手のコンサートの転売チケットは大きな問題になっていると聞いています。事情は韓国も日本も同じようです。