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経済

米中貿易紛争のこれまでの経緯や今後の見通し

#今週の経済の焦点 l 2019-04-01

© YONHAP News

アメリカのトランプ大統領が中国に対して、幅広い製品の輸入制限措置を採ると決めたのが、去年3月22日。あれから1年間、米中は、制裁の応酬を繰り返してきました。

米中貿易紛争は、去年に続き、ことしも世界経済の足を引っ張りかねない悪材料とされています。保護貿易主義の強化、高い関税による世界の貿易秩序とサプライチェーンの崩壊。米中貿易紛争は、世界貿易の縮小を招き、景気の減速と金融市場の混乱をもたらしかねないからです。

韓国経済も、貿易紛争の影響から逃れることはできません。中国が米中貿易不均衡を解消するために、半導体などを含むアメリカ製品の輸入を拡大すれば、韓国からの輸入は必然的に減ります。全体の輸出の4分の1を中国に依存している韓国としては、中国向けの輸出の減少は大きな痛手です。

米中貿易紛争が長期化すれば、韓国はその板挟みとなる可能性が高いとみられています。韓国の安全保障にとって、アメリカは極めて重要な同盟国である一方で、韓国は、経済的に中国への依存度がとても高いからです。

今、アメリカと中国は貿易交渉を続けています。28日からは閣僚級の交渉が1か月ぶりに北京で再開されました。双方は、早ければ4月下旬の決着を視野に入れていますが、トランプ大統領は合意しても関税を維持する可能性を示していて、予断を許さない情勢となっています。米中が劇的な合意に至っても、未来の成長エンジンとなる最先端技術と産業をめぐる覇権争いは続くものとみられます。

韓国としては、輸出主力商品を多様化し、技術力をさらに高めていくなどの取り組みによって、世界的な保護貿易の壁を乗り越えていくことが課題となっています。

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