大統領職引継ぎ委員会は新しい政権の対北韓政策の基調について「強硬策ではない」としたうえで、廃止も議論された統一部については存続させる方針を明らかにしました。
大統領職引継ぎ委員会は23日、統一部から業務報告を受けたあと、新たな南北統一・対北韓政策について集中的に議論しました。
このなかで委員会は、新しい政権の対北韓政策の基調は「強硬策ではない」と明らかにしました。
統一部をめぐっては、去年、最大野党「国民の力」から廃止を求める声が出ていましたが、委員会は、統一部の役割を強調し、南北交流協力、人道主義にもとづく支援がきちんと行われるよう統一部の機能を補う案などを講じていくと述べました。
しかし、女性家族部については、「廃止が一貫した公約だ」という方針を改めて示しました。
機能の移管など具体策については、「政府組織改編作業部会」で議論するとしています。
一方、5月10日に行われる大統領就任式の会場は、収容可能な人数やアクセスのしやすさなどを考慮して、慣例通り国会議事堂前の広場にすることが決まりました。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)次期大統領は23日、ベトナムのフック国家主席と電話会談しました。次は中国の習近平国家主席との電話会談に向けて、中国側と調整を進めているということです。