韓国の大統領室は、23日に開かれる韓日首脳会談で新たな共同宣言が発表される可能性について、「国民的に期待できる部分があるのではないかと思う」と明らかにしました。
大統領室の姜由楨(カン・ユジョン)報道官は、21日の記者会見で、「李在明(イ・ジェミョン)大統領が日本の読売新聞とのインタビューで、1998年に当時の金大中(キム・デジュン)大統領と小渕総理大臣による『韓日共同宣言』を継承し、それを超える新たな共同宣言を発表したい」と述べたことに関する質問に答えました。
姜報道官は、「国民的に期待できる部分があるのではないかと思う」と述べ、共同宣言の可能性について前向きな姿勢を示しました。
姜報道官はさらに、「今後、韓日関係を実用的な意味でも、国益の観点からも改善していこうとする大統領の意思が込められた発言だ」としたうえで、「わが国がアメリカより先に日本を訪れるのは、独立後初めてであり、このような歴史的意義が合意文に盛り込まれることを願う国民の意思への答えではないかと思う」と述べました。
ただ、「最終的な調整過程が残っているため、首脳間で合意文が出されるのか、またどの程度の内容が盛り込まれるのかについては、まだ申し上げにくい状況だ」と説明しました。