李在明(イ・ジェミョン)大統領は、2022年にソウル・梨泰院(イテウォン)で起きた雑踏事故の現場に出動し、その後うつ病を患い亡くなった消防隊員について、哀悼の意を表しました。
李大統領は21日、SNSに投稿し、「苦痛の中でも耐えてきた若い消防隊員の死が痛ましい」と述べ、「惨事の後遺症が社会全体の健康を脅かすことがないよう、国が責任をもって取り組む」と強調しました。
李大統領は、これまで社会が集団的トラウマを治癒するための安全網を十分に整備できず、多くの人々が孤立したまま放置されてきたと指摘しました。
さらに、「災害や大規模な事故の被害者、遺族をはじめ、救助隊員や関係者の心の傷を癒せるよう、国が積極的に支援する」と述べました。
また、「惨事の原因と過程を徹底的に究明し、二度とこのような悲劇が繰り返されないよう、制度的・法的安全網を強化する」と明らかにしました。
京畿道(キョンギド)始興(シフン)市で21日午後、行方不明から10日ぶりに遺体で発見されたこの消防隊員は、2022年の梨泰院での雑踏事故の現場に出動して救助活動に参加したあと、うつ病と診断され、心理治療を受けていたということです。