韓国の家計債務は、ことし4月から6月までの第2四半期に過去最大を更新しました。住宅購入のため無理に借金をしたり、投資目的で融資を受けたりする動きが増えたことが背景とされています。
韓国の中央銀行にあたる韓国銀行が19日、発表したところによりますと、6月末時点の家計信用残高は1952兆8000億ウォンに達し、前の1月から3月までの第1四半期より24兆6000億ウォン増加して、統計をとりはじめて以来、最大の規模となりました。
家計信用とは、家計が銀行などの金融機関から借りたすべての貸付金と、まだ決済されていないクレジットカードの利用額を合わせた包括的な債務を指します。
住宅担保ローンが14兆9000億ウォン、無担保ローンなどその他の貸出なども8兆2000億ウォン増加しました。
これは、6月末から融資規制が強化される前に、住宅購入のため無理に借金する行為や、投資のために融資を受ける行為が増加した結果とみられています。
韓国銀行は、ことし初めから不動産市場に過熱の兆しが見られ、住宅担保ローンを中心に家計貸出が拡大したことで家計債務が膨らんだと分析しています。