李在明(イ・ジェミョン)大統領は、空席となっていた次期駐日大使として、駐日公使などを歴任した李赫(イ・ヒョク)韓日未来フォーラム代表(67)を内定しました。 外交筋が19日、伝えました。
駐日大使に内定された李赫氏は、駐日公使のほか、外交部でアジア太平洋局長、東北アジア1課長などを歴任した「日本通」として知られています。2023年からは、韓日両国の国会議員やメディア関係者、学者、外交官などが参加し、韓日交流事業を推進する「韓日未来フォーラム」の代表を務め、日本の各界の関係者と交流する一方、6月の大統領選挙の際には李在明政権の対日外交政策の骨格作りに関与したとされています。
李赫氏は、かねてから日本との「未来志向の関係構築」を強調してきた人物です。温厚な性格の持ち主とされ、日本とのネットワークに強みを持っている李赫氏を駐日大使に内定することで、韓日関係の安定化を図ることを目指すものとみられます。
一方、駐米大使には進歩系の文在寅(ムン・ジェイン)政権で外交部長官を務めた康京和(カン・ギョンファ)氏(70)が内定されました。康氏は、外交部長官を務めた当時、アメリカのトランプ大統領と頻繁に顔を合わせ、トランプ大統領の外交戦略に慣れていることも、今回の抜擢に影響したとみられています。
韓国政府は18日、両氏の任命に向け、日本とアメリカ政府に対して駐在国の事前承認(アグレマン)の手続きを開始したと発表しました。
今回の人選をめぐっては、李在明大統領が、今月23日の韓日首脳会談と25日の韓米首脳会談を控え、空席となっていた駐日・駐米大使を任命することで、本格的な外交活動をスタートさせる狙いがあるとの見方が出ています。