李在明(イ・ジェミョン)大統領が、今月25日ごろに中国に特使団を派遣する方向で調整していることが分かりました。
李大統領は23日に日本を訪れ、石破総理大臣と韓日首脳会談を行い、25日にはワシントンで韓米首脳会談に臨む予定です。こうした外交日程にあわせて中国にも特使を送ることで、韓中関係を軽視しない姿勢を示す狙いがあるとみられます。
与党「共に民主党」の関係者は18日、聯合ニュースの取材に対し、「日程はまだ確定していないが、韓中国交正常化から33年となる24日を含めて調整中だ」と説明しました。
特使団は中国の王毅外相ら高官との面会を調整していて、李大統領の親書を習近平国家主席に伝達する見通しです。親書には、10月末に韓国南東部・慶州(キョンジュ)で開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議首脳会議への出席を要請する内容が盛り込まれる可能性についても注目されています。
また、来月3日に中国で行われる抗日戦争勝利80年記念式典に李大統領が出席しない可能性が高いことから、式典直前に特使団を派遣することで韓中関係の安定を図ろうとする狙いではないかとの見方も出ています。