光復80周年を迎えた15日夜、ソウルの光化門広場で李在明大統領の「国民任命式」が開かれました。
李大統領は「ただ国民だけを信じ、力いっぱい、一歩一歩前に進んでいく」と決意を表明しました。
李大統領は当選翌日に就任しましたが、就任からおよそ2か月を経て、国民から正式に任命状を受け取りました。
式典の正式名称は「光復80年、国民主権で未来を築く」で、光復80年にちなんで選ばれた80人の国民代表が、それぞれの願いを込めた任命状を大統領に授与しました。
これは尹錫悦前大統領が発令した戒厳令とその後の弾劾罷免という「内乱」を乗り越える過程で国民が中心的な役割を果たしたという考えを踏まえたものです。
代表には、独立運動家モク・ヨヌク氏の1945年8月15日生まれの息子や、ことしのカンヌ国際映画祭学生部門で韓国初の最優秀賞を受賞した映画監督ホ・ガヨン氏など、各分野で功績を収めた人や社会を支えてきた市民が含まれました。
李大統領は任命状を受け取り、「国民主権政府」の新たなスタートを宣言しました。国政運営の中心には常に国民を置くと誓い、「ただ国民だけを信じ、力いっぱい、一歩一歩前に進んでいく」と決意を語りました。
式典には抽選で選ばれた市民3500人のほか、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領夫人の権良淑(クォン・ヤンスク)氏や文在寅(ムン・ジェイン)元大統領夫妻も出席します。一方、野党「国民の力」は李大統領による恩赦に抗議して欠席し、李明博(イ・ミョンバク)元大統領や朴槿恵(パク・クネ)元大統領も出席しませんでした。