尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴニ)氏が、逮捕後初めて特別検察官の取り調べを受けましたが、供述を全面的に拒否しました。
金氏は逮捕から2日後の14日午前10時から午後2時10分まで取り調べを受け、昼食や休憩時間を除く実際の取り調べはおよそ2時間でした。
金氏には、尹政権で与党だった「国民の力」の公認候補選びに不正に介入した容疑や、輸入車ディーラー「ドイツ・モーターズ」の株価操作に関与した疑い、さらに旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に便宜を図る見返りとしてダイヤモンドのネックレスや高級バッグを受け取った疑いなどが持たれています。
14日の取り調べでは、公認候補選びへの関与疑惑を中心に追及されたとみられますが、金氏は容疑については一切答えず、個人的な心境だけを述べたということです。逮捕前の今月6日の事情聴取では供述していましたが、今回は黙秘に転じました。
特別検察官は18日に再び取り調べを行う予定ですが、金氏は健康上の理由を挙げ、出席するかは明らかにしていません。
勾留期間は最長20日で、特別検察官は株価操作や公認候補選定、旧統一教会をめぐる請託疑惑など主要容疑の捜査を加速させる方針です。