韓国の首都圏を襲った記録的な豪雨により3人が死亡し、200か所以上の道路が冠水するなどの被害が相次ぎました。
13日から14日午前までに、京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)市では315ミリ、仁川(インチョン)永宗島(ヨンジョンド)や金浦(キンポ)空港などでは250ミリを超える大雨が降りました。
中央災害安全対策本部によりますと、この大雨で京畿道金浦市では80代の運転手が冠水した道路で車ごと流され、死亡しました。
また、仁川南洞(ナムドン)区では70代とみられる女性が川に落ちて死亡し、仁川中(チュン)区では雨の中で車がスリップして湖に転落し、40代の運転手が死亡しました。
中央災害安全対策本部は14日午前までに、道路の冠水が208か所、住宅や商店の浸水被害が145件発生し、首都圏の15の地域で733人が一時避難したと発表しました。
また、議政府(ウィジョンブ)駅と大谷(テゴク)駅を結ぶ郊外線は13日から電車の運行を停止しているということです。
南から北上する高温多湿の空気と、北から南下する乾いた空気が衝突して形成された停滞前線と雨雲は、14日午後から次第に勢力を弱め、韓国から抜けつつあります。
一方、北太平洋高気圧とチベット高気圧が再び韓国を覆い、15日からしばらくは猛暑が続く見通しです。