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社会

ソウル追慕公園の火葬炉増設完了 1日最大85件可能に

Write: 2025-08-12 09:58:21Update: 2025-08-12 10:08:17

ソウル追慕公園の火葬炉増設完了 1日最大85件可能に

ソウル市は、ソウル追慕公園にある火葬炉の増設工事を完了し、今月18日から稼働を開始すると発表しました。
 
今回の増設により、ソウル追慕公園内の火葬炉は11基から15基に増え、1日当たりの火葬可能件数は59件から85件に増加します。
 
同じくソウル市が運営するソウル市立昇華院(スンファウォン)と合わせると、ソウル市内にある公営の火葬施設での1日当たりの火葬可能件数は、従来の181件から207件に増えます。
 
ソウル追慕公園は2008年の建設当時、超高齢社会(総人口に占める65歳以上の人口の割合が20%を超える状態)の到来を見据え、火葬炉を増設できる空間を予め確保していて、今回の増設工事に活用されました。
 
ソウル市は、新型コロナウイルスの感染が拡大した2022年には火葬施設が不足し、亡くなった日から3日間かけて葬儀が行われる「三日葬」のかわりに、やむを得ず施設が利用できるのを待つために「四日葬」や「六日葬」を行ったり、遠くの地域の火葬施設を利用する事態が発生したことを受け、火葬施設の増設を計画したと説明しました。
 
また、ソウル市は今回の増設に合わせて、火葬後に遺骨を収骨室へ運ぶ過程に自律走行搬送ロボット(AMR)を導入する計画です。従来の無人搬送車(AGV)よりも効率よくルートを調整することで火葬場内の混雑を減らし、わずか5台だけで従来の7台分のより高いパフォーマンスを発揮できると期待されています。
 
ソウル市は、現在進行中の市立昇華院の旧型火葬炉23基の交換が完了すれば、ソウル市内の1日当たりの火葬可能件数は最大249件となり、227件に増えると予想される2040年の需要にも十分対応できると見込んでいます。
 
また、ソウル追慕公園は「忌避施設」のイメージを払拭することに成功した空間設計でも注目を集めています。屋根は献花を象徴する3枚の花びらの形をイメージし、建物は地面より約12メートル下に造られ、外部からは公園のように見える構造となっています。

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