韓国と日本の農業担当閣僚が、7年ぶりに会談し、農業分野での協力拡大で一致しました。
韓国農林畜産食品部によりますと、宋美玲(ソン・ミリョン)長官は11日、仁川(インチョン)で開かれた韓日中農業大臣会合にあわせて韓国を訪れている小泉進次郎農林水産大臣と個別に会談しました。
会談では、農産物や食品の貿易、伝統的な農業遺産、国境を越える家畜伝染病への対応などで連携を強化する方針を確認しました。
また、伝統的な農林水産業システムである世界重要農業遺産の保全、日本で開かれる国際園芸博覧会、韓国の食文化など幅広い分野で意見を交換し、韓国産農産物や食品の日本市場への輸出拡大策についても協議しました。
農業遺産の分野では、政策の経験を共有し、国際学術会議を通じて協力を強化することで合意しました。
今回の会談は、新型コロナウイルス禍を挟んで7年ぶりの開催となり、空白期間が生じた協力関係の再構築を模索しました。
宋長官は、「類似した農業構造と課題を持つ両国が、実質的な協力により、競争力と持続可能性を高められる」と述べました。