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国際

アメリカ政府 金与正氏の談話に注目 交渉の意向を表明

Write: 2025-08-08 10:28:22Update: 2025-08-08 10:32:03

アメリカ政府 金与正氏の談話に注目 交渉の意向を表明

Photo : YONHAP News

アメリカ政府の当局者は、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長が先月29日発表した談話を注目していると発言しました。談話で金副部長が、米朝対話における「新た接触のルート」に言及したことについて、アメリカが検討していることを指すものとみられます。
 
アメリカのベイリー東アジア・太平洋局副次官補代行は7日、「我々は、北韓指導部が発表した声明を確認した。特に、金副部長の声明を注意深く捉えている」と述べました。
 
金副部長は、先月29日談話を発表し、「我が国の不可逆的な核保有国の地位とその能力、地政学的環境も根本的に変わったという事実を認めることが前提になる」としたうえで、「新たな思考をもとに他の接触のルートを探して見るのがよい」と主張しました。
 
これは、北韓の非核化を前提とした交渉には応じられないという立場を改めて強調したもので、アメリカが北韓の核保有を認める場合、核軍縮や軍事的リスクの管理などを目的とした交渉には応じる意向があることをほのめかしたものとみられます。
 
ベイリー副次官補代行の発言は、韓国戦争で戦死したアメリカ軍の遺骨返還の進捗状況を遺族に説明する場でなされたもので、アメリカ軍の遺骨を一日も早く返還することがアメリカの優先課題であり、米朝対話の目的の一つだと述べました。
 
アメリカ軍の遺骨の返還をめぐっては、トランプ大統領の1期目の2018年に行われた米朝首脳会談でも優先課題とされていましたが、ベイリー副次官補代行は、その目的を達成するために北韓と交渉する意向があるとの立場をしましました。
 
アメリカはこれまで、「北韓の非核化」を公式の政策目標として掲げてきました。
 
しかし、トランプ大統領が繰り返し北韓を「核保有国」と言及していることや、ベイリー副次官補代行による発言は、遺骨の返還と核軍縮を現実的な目標と設定し、米朝対話を提案したものと受け止められ、北韓の出方が注目されています。

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