韓国とアメリカの両政府は、今月最終週に首脳会談を開催する方向で最終調整を進めていて、25日前後の開催が有力視されています。
来週には、ベトナムの最高指導者のトー・ラム共産党書記長の国賓として韓国訪問があり、李在明(イ・ジェミョン)大統領がことし6月に就任した際に略式で行われた就任式に代わる「国民任命式」や韓米連合軍事訓練などの日程が控えていて、これらを考慮すると韓米首脳会談の開催日を25日とする案が有力となっています。
今回の韓米首脳会談が実現すれば、李大統領の就任から82日目での開催となります。
ただ、両国は、日程などの細部の調整を続けていることから、正式な発表にはもう少し時間がかかる見通しです。
これに関連し、一部のメディアが先行して日程を報道したことについて、大統領室の報道官は7日の会見で、「首脳会談の日程は、両国の外交的な調整を経て決まるものであり、最終的に合意された日程が確定すれば、速やかに報道機関に知らせる」と説明しました。
韓米首脳会談では、両国が合意した関税交渉の内容の具体化のほかに、防衛費負担の増額や韓国駐留アメリカ軍の役割の見直しを含む「韓米同盟の近代化」など、安全保障に関する議題が取り上げられる見通しです。
また、韓米首脳会談に合わせて、韓日間のシャトル外交を再開する一環として、李大統領が石破総理大臣と会談する案も検討されているということです。