イングランドのプロサッカー、プレミアリーグのトッテナムとの決別を宣言したソン・フンミン選手は、アメリカのメジャーリーグサッカー=MLSのロサンゼルスFCへの入団を確定させるため、5日午後、仁川(インチョン)国際空港からロサンゼルスに向けて出発します。
ソン選手はすでにロサンゼルスFCとの入団に合意しており、残すは署名と公式発表のみとみられています。
これに先立って、ソン選手は3日、ソウルのワールドカップスタジアムで行われたトッテナム対ニューカッスルの親善試合で、盛大な送別試合を行い、記者会見を通じてトッテナムとの別れを自ら発表しました。
そのなかで、「自分にとって最後のワールドカップになるかもしれないからこそ、すべてを注ぎ込める環境が必要だと思った」と語り、次の行き先として、来年のワールドカップが開催されるアメリカのサッカークラブであることを示唆していました。
そして、かねてから移籍が取り沙汰されていたロサンゼルスFCが、最終的な移籍先となりました。
次のワールドカップは、アメリカ・カナダ・メキシコの3か国による共同開催で、来年夏に開幕します。
ソン選手が韓国代表としてワールドカップに出場するのは4度目で、年齢的にも今回が最後の出場になるものとみられています。
アメリカのスポーツ専門チャンネルESPNは5日、ソン選手がロサンゼルスFCとの契約を控えていて、早ければ、現地時間の6日にも公式発表が行われる見通しだと報じています。
ソン選手は、2015年8月にドイツのブンデスリーガからトッテナムに移籍し、10年間で公式戦454試合に出場して173ゴール、101アシストを記録しました。
また、アジア人として初めてプレミアリーグの得点王に輝いたほか、2019年には年間最優秀ゴールに当たる「プスカシュ賞」を受賞、さらにことし、キャプテンとしてトッテナムをヨーロッパリーグ優勝に導きました。