タイとカンボジアの武力衝突が激化していることを受けて、韓国外交部は、カンボジアの国境地域の渡航注意報を引き上げ、「特別旅行注意報」を発令しました。
韓国外交部による旅行注意報は、レベルの低いほうから「旅行注意」「旅行自粛」「出国勧告」「旅行禁止」の4段階があり、今回の「特別旅行注意報」は、「旅行自粛」と「出国勧告」の間の2.5段階にあたります。緊急の危険が一時的に存在する地域に対して発令される措置です。
外交部によりますと、これまで「旅行自粛」が出されていたカンボジアのウドンメンチェイ州とプレアビヒア州に加え、バンテアイメンチェイ州、パイリン州、バッタンバン州、ポーサット州、コッコン州の5つの州を新たに対象に加え、あわせて7つの州に対して、27日正午から「特別旅行注意報」を発令しました。
そのほかに、カンボジアのすべての地域には、「旅行注意」が出されています。
外交部は、これらの地域への渡航を予定している人に対し、旅行の中止または延期を呼びかけていて、現地に滞在中の韓国国民に対しては、安全な地域への移動を求めています。
一方、両国の国境地帯では、今月24日から武力衝突が発生しており、これまでに民間人を含む33人が死亡し、130人以上が負傷したと伝えられています。