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社会

韓国人の葬儀観が変化 「自然葬」を好む傾向強まる

Write: 2025-07-23 13:04:14Update: 2025-07-23 15:24:48

韓国人の葬儀観が変化 「自然葬」を好む傾向強まる

韓国では、葬儀のあり方に対する国民の意識が大きく変化しています。火葬率が90%を超えている中で、もっとも好まれている葬儀方式は「自然葬」であることが、アンケート調査でわかりました。
 
ソウル大学健康文化事業団がことし5月に、全国の成人男女1000人を対象にアンケート調査を行ったところ、火葬後に自然に還す「自然葬」を選んだ人が30%でもっとも多くなっていました。
 
次いで、「火葬後に納骨堂へ納める」が26.7%、「土葬」は6.2%にとどまりました。
 
2021年の調査では「火葬後に納骨堂へ納める」が1位でしたが、今回初めて「自然葬」が1位となりました。自然葬には、遺骨を木の根元に埋める「樹木葬」や、山や海に撒く「散骨」などが含まれます。
 
「自然葬」が注目されるようになったきっかけとしては、2018年に亡くなったLGグループの故具本茂(ク・ボンム)会長の「樹木葬」が挙げられています。
 
故具本茂会長は、火葬されたあと、生前に大切にしていた京畿道(キョンギド)昆池岩(コンジアム)の「ファダムの森」近くの松の木の下に埋葬されました。
 
その後、韓国政府も、「自然葬」の普及を支援しており、ことし1月からは、これまで認められていなかった「散骨」も可能になりました。
 
保健福祉部によりますと、韓国の「火葬率」は、2000年代初頭に20%前後だったものが、ことし3月の時点では93.9%にまで上昇していて、韓国はすでに「脱・土葬」社会になっています。
 
地方に先祖代々の墓があっても火葬を選ぶ人が多い理由としては、「子どもに負担をかけたくない」という思いが挙げられています。

また、先祖の墓が主に地方にある一方で、子どもたちは首都圏で暮らしていること、さらに核家族化により子どもの数が減って墓の管理を担う人が少なくなっていることなども背景にあるとみられています。

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