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社会

海兵隊員殉職 元国防部長官が大統領との通話認める

Write: 2025-07-21 15:30:29Update: 2025-07-21 22:07:15

海兵隊員殉職 元国防部長官が大統領との通話認める

Photo : YONHAP News

2023年に発生した海兵隊員の殉職事故をめぐり、大統領室の捜査への介入疑惑を調べている特別検察官チームは21日、当時の国防部長官だった李鐘燮(イ・ジョンソプ)氏が、事件を警察に引き継ぐ直前に尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領と通話していた事実を初めて認めたことを明らかにしました。特別検察官は、この通話で事件の隠ぺいが図られたかどうかについて集中的に取り調べる方針です。

この事件は、2023年7月19日、韓国南東部・慶尚北道(キョンサンブクト)醴泉(イェチョン)郡で集中豪雨による行方不明者の捜索のため、海兵隊のチェ・スグン上等兵が、安全装備を身につけていない状態で出動させられ、急流に巻き込まれて命を落とした事故をめぐり、大統領室が捜査をやめるよう圧力をかけたとされる疑惑です。

当時、捜査にあたっていた海兵隊捜査団は、責任者だったイム・ソングン第1師団長を含む8人に「業務上過失致死」の疑いがあると判断し、事件を警察に引き継ぐ手続きを進めようとしていました。

しかし、国防部は、警察への事件引き継ぎを突如中止するよう指示しました。特別検察官は、その経緯をめぐって、尹前大統領が捜査結果に不満を示したことが、引き継ぎの中止につながった可能性があるとみて、「職務遺棄」や「職権乱用」の疑いで捜査を進めています。

特に尹前大統領が海兵隊捜査団の捜査内容に反発し、「このようなことで師団長を処罰すれば誰が師団長をやるのか」と激怒したと伝えられていることから、李元長官がその後、引き継ぎをやめるよう大統領室が圧力をかけたのではないかという疑惑が浮上しました。

李元長官はこの事件をめぐって、これまで尹前大統領と通話した事実そのものを否定してきましたが、今回、李元長官の弁護団が21日に特別検察官に提出した意見書では初めて通話した事実を認め、「尹前大統領から事件に関する発言があった」と述べています。

ただ、「引き継ぎをやめるよう直接指示してはいない」とも主張していて、特別検察官チームは、通話の具体的な内容について調べるため、近く李元長官に直接事情を聴くものとみられています。

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