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文化

詩人の金恵順さん 独の国際文学賞受賞 アジア初

Write: 2025-07-18 11:24:26Update: 2025-07-18 11:36:04

詩人の金恵順さん 独の国際文学賞受賞 アジア初

Photo : YONHAP News

韓国の詩人、金恵順(キム・ヘスン)さんが詩集「死の自叙伝」のドイツ語訳で、アジア人として初めてドイツの「世界文化の家(HKW)」が主催する国際文学賞を受賞しました。
 
ヨーロッパ圏以外の文化を自国内に紹介するドイツの公共施設、「世界文化の家」は、現地時間の17日午後7時、授賞式を開き、ことしの国際文学賞の最終候補6人の中から金さんを受賞者に選出しました。
 
この賞は、作家と翻訳者の両方に贈られるもので、詩集を翻訳したパク・スルさんとウリアナ・ウォルフさんも共に受賞の栄誉に輝きました。
 
審査委員団は「仏教の四十九日に根ざした49編の連作詩を通じて、奇跡に近い合唱と出会う。その合唱から響き渡るそれぞれの詩と声は、個人的でありながら、それ自体として尊厳ある死を求めている。それは、すべての人間が持つ、か弱く神秘的で独特な内面世界のみならず、言語の彼方にある超越的で逆説的に理解しがたい領域、死後の世界に対する理解も可能にする」と評価しました。
 
金さんは、2015年に地下鉄の駅で倒れた体験からインスピレーションを受けて、その後、発生したMERS=中東呼吸器症候群やセウォル号沈没事故の悲劇などを思い起こしながら49編の詩を書き、2016年に詩集「死の自叙伝」を出版しました。
 
この詩集は英語にも翻訳されており、金さんは2019年、韓国人としては初めて、カナダの権威ある詩文学賞「グリフィン詩賞」を受賞しています。
 
ドイツ語版は、ことし2月に現地で出版されました。

1955年生まれの金さんは、去年も詩集「翼の幻想痛」でアメリカの 全米批評家協会賞を受賞しています。
 
「世界文化の家」が主催する国際文学賞は、その年にドイツ語に翻訳された優れた現代文学作品に授与される賞で、2009年に創設されました。歴史は浅いものの、翻訳文学に特化した権威ある賞として評価されています。

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