社会
ソウルで路面電車 「ウィレ線トラム」来年9月に開通予定
Write: 2025-07-07 09:57:29 / Update: 2025-07-07 14:54:16
58年ぶりにソウル市内を走る路面電車「慰礼(ウィレ)線トラム」は、来年9月の開通を目指して準備に拍車がかかっています。
ソウル市によりますと、慰礼線都市鉄道の建設工事と車両の試運転の準備が現在、進められており、来年9月の開通に向けて最終段階に入っています。
これまで最も困難な行政手続きとされていた、ソウル警察庁の交通安全審査も通過し、作業が本格化しています。
慰礼線は鉄道と道路が接する構造となっているため、道路信号機の運用について警察の審査が必要だったということです。
現在、建設工事は、およそ88%まで完了しています。
車両については、来月から忠清北道(チュンチョンブクト)の五松(オソン)にある試験線で、5000キロ規模の予備走行試験を実施し、年末からは本線で総合試験運行を行う予定です。
その後、国土交通部の最終承認を受ければ、実際に乗客を乗せての運行が可能となります。
「慰礼線トラム」は、2008年に「慰礼新都市」の広域交通改善策として導入が決まり、ことし9月の開通が予定されていましたが、交通安全審査などの手続きが遅れたことで、およそ1年遅れることになりました。
運行区間は、ソウル地下鉄5号線の馬川(マチョン)駅から、8号線の福井(ポクチョン)駅と南慰礼(ナムウィレ)駅までの合わせて5.4キロで、途中には12の停留所と1か所の車両基地が設けられます。
車両は、高齢者や障害者などの交通弱者も利用しやすいようにノンステップ構造で製造されるほか、架線の代わりに屋根に大容量バッテリーを搭載し、これを動力源とします。
運営期間は開通日から5年間で、運営費は5年間で1195億ウォンと見積もられています。費用は、距離に応じてソウル市(60.7%)と城南(ソンナム)市(39.3%)が分担します。
ソウルでの路面電車の運行は、1899年に始まり、1968年までおよそ70年間続きました。「ウィレ線」が開通すれば、58年ぶりの復活となります。
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