韓国南東部の釜山(プサン)で、夜間に両親が外出している間に火災が発生し、幼い姉妹が命を落とす痛ましい事故が9日間で2件続けて発生しました。
いずれも古いマンションで、スプリンクラーが設置されていなかったということです。
釜山消防本部によりますと、2日夜、釜山機張(キジャン)郡にあるマンションの6階から出火し、管理人が消防署に通報しました。
消防隊が駆けつけて室内に入ると、7歳と11歳の姉妹が意識不明の状態で倒れていて、病院に搬送されましたが、2人とも死亡が確認されたということです。
火はおよそ35分後に鎮火されましたが、家の内部がほぼ全焼しました。
この火災によって、およそ100人の住民が緊急避難しました。
釜山では先月24日未明にも、鎮(チン)区にある20階建てマンションの4階で、両親が夜間に仕事に出ている間に火災が発生し、10歳と7歳の姉妹が死亡しています。
両方のマンションは、いずれも古い建物で、火災初期の消火に重要なスプリンクラーが設置されていなかったことが確認されています。
鎮区のマンションは1994年、機張郡のマンションは2003年に建築許可を受けましたが、当時はスプリンクラーの設置が義務付けられていなかったということです。
釜山市は、スプリンクラーが設置されていないマンションを全数調査するほか、消防当局と協力して火災予防対策チームを設置する方針です。