国会は3日、新政権の国務総理候補に指名された金民錫(キム・ミンソク)氏の任命同意案を与党単独で可決しました。
任命同意案は、3日午後の本会議で採決が行われ、出席議員179人のうち、賛成173人、反対3人、棄権3人で可決されました。
金民錫氏本人も議員として投票に参加しました。
李在明(イ・ジェミョン)政権が発足した先月4日に指名されてから、29日目での同意となります。
禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長は採決に先立ち、「与野党の意見がまとまらない中で、国務総理の任命の手続きを進めるのは残念だ」としながらも、「これ以上、時間をかけるわけにはいかない」と述べ、本会議での採決を決断しました。
金民錫氏をめぐっては、人事聴聞会で財産形成の過程に不透明な点があるとの指摘など様々な疑惑が取り上げられ、与野党の対立が激化し、最大野党の国民の力は、指名の撤回を求めて本会議の採決をボイコットしました。
金民錫氏は61歳。ソウル大学の総学生会長を務め、1980年代には学生運動の代表的な人物として知られました。
その後、1990年代に政界入りし、1996年、32歳で最年少の国会議員に初当選しました。
民主党の前身、新千年民主党では、報道官や金大中(キム・デジュン)元大統領の秘書室長など、党内の要職を歴任しています。