韓国と中国は、ソウルで外交当局の局長級協議を行い、ことし10月末に慶尚北道（キョンサンブクド）慶州（キョンジュ）で開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議に関連する協力策を議論しました。
 
韓国外交部が2日、発表したところによりますと、姜英信（カン・ヨンシン）東北・中央アジア局長は、韓国を訪れた中国外務省の劉勁松アジア局長と1日、局長級協議を行ったということです。
 
両国は、APEC首脳会議を韓中関係の改善のきっかけとすることで一致し、習近平国家主席の韓国訪問の可能性についても意見交換したとされています。
 
また、経済協力や国民生活に役立つ実質的な交流の拡大、韓半島西の海、西海（ソへ）の問題や韓半島情勢など、双方の関心事項も幅広く議論しました。
 
なかでも、中国が西海に設置した海上構造物や、北韓の核問題、北韓とロシアの軍事協力についても立場を共有したものとみられています。
 
今回の局長級協議は、去年12月に中国で開かれて以降、およそ半年ぶりに開かれたもので、実質的に両国間の通常の協議ルートが再開したことを意味します。