イギリスの格付け会社、フィッチ・レーティングスは、韓国経済の成長率のことしの予測を0.1ポイント引き下げ、0.9%に下方修正しました。
これは27日に発表された世界経済の見通しに関する報告書の中で示されたもので、ことし1月から3月までの第1四半期の経済指標が予想を下回ったことが主な理由とされています。フィッチは、「やや回復傾向にある国際貿易の動向を、韓国国内の内需の弱い経済指標が相殺した」と分析しています。
一方、来年については、政府の財政政策や金融緩和による内需の回復が期待されるとして、成長率の見通しを1.8%に引き上げました。この水準の成長は2027年まで続くと予測しています。
また、韓国経済にとってのリスク要因として、輸出のおよそ2割を占めるアメリカ向け貿易について、保護主義的な貿易障壁が影響を及ぼす可能性があると指摘しました。
韓国銀行の金融政策については、年内にあと2回の利下げが実施されると予測し、最終的な政策金利は2.00%まで下がる見通しを示しています。これは、従来の予測である1.75%よりはやや高い水準です。
為替レートについては、年末時点で1ドル=1400ウォン前後になると予測しています。