ことし4月の出生数が去年の同じ月に比べて8.7%増え、34年ぶりの高い伸びとなりました。
韓国統計庁が25日に発表したことし4月の人口動向によりますと、先月の出生数は、去年の同じ月に比べて8.7%増加して2万717人で、10か月連続の増加となりました。
4月の伸び率としては、8.71%だった1991年4月以来、34年ぶりの高いものです。
出生数が回復基調を示している背景には、出産の中心世代である30代の人口が増えたことがあるとみられています。
また、新型コロナウイルス感染症の流行が収束したことによる結婚件数の増加や、出産に対する意識が前向きに変化したことも影響したと分析されています。
1人の女性が一生のうちに産む子どもの数の指標となる合計特殊出生率は、4月に0.79で、去年の同じ月に比べて0.06上昇しました。
この傾向が続けば、ことしの合計特殊出生率は当初の見通しの0.65を大きく上回る可能性があります。
しかし、OECD=経済協力開発機構の平均の1.5と比べると、依然として低い水準です。
一方、出産の先行指標とされる婚姻件数も増加傾向が続いています。
4月の婚姻件数は8921件で、去年の同じ月に比べて4.9%増加し、13か月連続の増加となりました。
死亡数は2万8785人で、出生数を上回り、8068人の自然減となりました。