北韓の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長は、今月21日から23日までの3日間、朝鮮労働党中央委員会第8期第12回総会の拡大会議を開き、上半期の総括と下半期の政策方針について協議しましたが、金委員長の演説は公開されませんでした。
 
北韓の国営メディア、朝鮮中央通信は24日、「今回の総会は、ことしの党と国の主要政策の実施状況を中間で総括し、下半期の事業の軸と闘争の方向性を再確認するとともに、経済建設に向けた短期・中長期計画を拡大する過程で浮上した問題を討議・決定するために招集された」と明らかにしました。
 
金委員長は、会議に出席し演説を行いましたが、演説の内容は公開されませんでした。
 
また、対外政策についても議論したとみられますが、どのような政策が決まったかは明らかにされていません。
 
今回の総会は、ことし1月のアメリカのトランプ大統領の就任、そして6月の李在明（イ・ジェミョン）大統領の就任後、初めて開かれたもので、北韓の対外路線に変化があるのか注目されていました。
 
しかし、北韓は戦略的な判断から、対外政策に関する内容を非公開とする方針をとったものとみられます。
 
これには、最近のアメリカによるイラン核施設への攻撃をはじめとする中東情勢の緊迫化など、国際情勢が影響したとみられます。