中東情勢をめぐって、イスラエルとイランによる戦争の早期終結への期待が高まったことを受け、24日のKOSPI=韓国総合株価指数の終値は、3%近く急騰し、3年9か月ぶりに3100台を超えました。
KOSPIは24日、前の日に比べて1.55%高い3061.14で取引を開始しました。23日に売り越した外国人投資家と機関投資家がともに買い越しに転じ、KOSPIは取り引き開始から上昇幅を広げ、3103.64で取引を終えました。
KOSPIの終値が3100台を超えたのは、2021年9月27日以来、3年9か月ぶりです。
この日、ソウル外国為替市場でのドルに対するウォン相場は、前の営業日の終値と比べて、1ドルあたり24.1ウォン上がって1360.2ウォンで取り引きを終えました。
アメリカの株式市場では、イラン側がアメリカ軍による核施設への攻撃に対し、激しい報復を行わなかったことで、地政学リスクに対するマーケットの不安心理が和らぎ、ナスダックをはじめとする3つの主要株価指数がいずれも1%近く上昇しました。
さらに、ニューヨーク証券取引所の取引時間終了後、アメリカのトランプ大統領が「イスラエルとイランが完全かつ全面的に停戦することで合意した」と発表したことを受けて、中東情勢への警戒感が和らぎ、韓国の株式市場も大幅に反発しています。
専門家によりますと、前日、大幅なドル高・ウォン安が進んだウォン相場が落ち着きを取り戻し、大きく下落した半導体や二次電池、自動車などの時価総額上位の銘柄を中心に上昇傾向が続いたということです。
また、国際原油価格も、今月13日、イスラエルによるイランへの攻撃が行われる前の1バレル65ドルに回復し、安定した推移を見せています。