韓国の人気音楽グループ「BTS」のメンバー、SUGAさんが、韓国のセブランス病院に50億ウォンを寄付し、病院は自閉スペクトラム症（ASD）を患っている小児・青少年の治療と社会的自立を支援するための専門治療センターを設立します。
 
セブランス病院は23日、SUGAさんの本名にちなんだ「ミン・ユンギ治療センター」の着工式を行ったと発表しました。
 
ことし9月に完成予定の「ミン・ユンギ治療センター」では、言語・心理・行動療法などを用いて小児・青少年のメンタルヘルスをケアし、臨床と基礎研究と連携した様々なプログラムを展開します。
 
また、SUGAさんは、寄付にとどまらず、およそ7か月にわたって、小児精神科の医師とともに従来のソーシャルスキル・トレーニングプログラムに音楽コンテンツを融合した新しいプログラムを開発し、自閉スペクトラム症の患者と交流したということです。
 
SUGAさんは、「7か月間、音楽が自分の気持ちを表現し、他人とコミュニケーションする大切なツールになれるということを実感した」としたうえで、「自閉スペクトラム症を患っているこどもの治療に関わることができたことに大きな喜びを感じ、感謝している。より多くのこどもたちが社会の一員として生活できるよう、これからもサポートしていく」と述べました。
 
「ミン・ユンギ治療センター」では、今後、音楽を取り入れたプログラムの運営に力を入れ、治療センター完成後は正規過程のプログラムを新設する計画です。
 
SUGAさんの寄付に続き、「BTS」のファンによる寄付も相次いでいるということです。
 
セブランス病院は、SUGAさんのニュースが報じられてから1日経った24日午前9時時点で、「ミン・ユンギ治療センター」への一般からの寄付が2億ウォンを超えたと発表しました。
 
SUGAさんは、今月21日、「BTS」のメンバー7人のなかでは、最後に兵役に代わる社会服務期間を終了しました。