イスラエルとイランの軍事衝突が激しさを増すなか、両国に滞在していた韓国国民が政府の支援を受け、陸路で国外へ退避しました。
韓国外交部は20日、イランに滞在していた韓国人4人が、政府が提供した交通手段でイラン北部のトルクメニスタンに追加で退避したことを明らかにしました。
これに先立ち、今月18日にはイランから出国した韓国人18人とイラン国籍の家族2人が、19日には韓国人とその家族10人がトルクメニスタンに退避しています。
これまで、合わせて34人の韓国人と家族が政府の支援を受け、イランからトルクメニスタンに入国しました。
13日の時点でイランに滞在していた韓国国民は、およそ110人で、政府は残っている国民にも退避の支援を検討する方針です。
また19日午前には、イスラエルに滞在していた韓国人25人とイスラエル国籍の家族1人が韓国政府の支援を受けて陸路でヨルダンに到着し、ヨルダンの国境から首都アンマンに向けて移動しているということです。
今月16日、現地の韓国人連合会の支援を受けてイスラエルから出国した20人も、現在アンマンに滞在しています。
これで、現在イスラエルに残っている韓国人はおよそ460人となります。
外交部は、速やかな退避に向け、韓国からトルクメニスタンとヨルダンに対応チームを派遣したということです。
また、外交部は、イスラエルとイランに滞在している韓国国民に対し、4段階ある旅行警報のうち、上から2番目の「出国勧告」が発令されたことを踏まえ、身の安全に十分注意し、在外公館の案内にしたがって可能な限り速やかに出国するよう求めました。