G7サミット=主要7か国首脳会議に出席するためカナダを訪れている李在明(イ・ジェミョン)大統領は、各国首脳との二国間会談を相次いで行い、様々な分野での緊密な協力を確認しました。
李大統領は、ブラジルのルラ大統領と会談し、経済や気候変動などで協力を拡大していくことで合意しました。
また、メキシコのシェインバウム大統領と会談し、ことし韓国の慶州(キョンジュ)で開催されるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議への出席を提案しました。
インドのモディ首相との会談では、最近発生したインドの航空機事故に対する哀悼の意を伝えるとともに、両国間の交流発展への期待を示しました。
イギリスのスターマー首相との会談では、韓英FTAの改正の必要性について認識を共有し、パートナーシップの強化で一致しました。
また、国連のグテーレス事務総長とは略式会談を行い、国際社会における韓国の役割について議論しました。
大統領室によりますと、李大統領が、「非常戒厳」の宣言をめぐる弾劾など、韓国の民主主義の回復力に言及すると、グテーレス事務総長は、李大統領に対して、9月に開かれる国連総会で韓国の民主主義の回復に関する話をしてほしいと提案したということです。
一方、李大統領はG7首脳会議の拡大会合に出席し、「エネルギー安全保障」をテーマにしたセッションで2回にわたって発言し、エネルギー安全保障の確保や重要鉱物の供給網での協力、AI=人工知能エコシステムの安定化の重要性を強調したうえで、これらを実現するための国際的な連携に韓国が積極的に加わる意向を示しました。
李大統領は、G7首脳会議関連の日程をすべて終えた後、18日午後遅くに帰国する予定です。