政府は、ウクライナ侵攻を続けるロシアへの支援の一環として北韓が、工兵や復興作業員など合わせて6000人を追加で派遣することに対し、「北韓とロシアが不法な協力を続けていることに深い懸念を表明し、ただちに中止するよう求める」と明らかにしました。
 
韓国外交部の当局者は18日、「北韓が海外に派遣した労働者の受け入れや雇用は、国連安全保障理事会の決議に明確に違反するものだ」としたうえで、「北韓とロシアが不法な協力を続けていることに深い懸念を表明し、ただちに中止するよう求める」と批判しました。
 
国連安保理決議第2397号は、海外で収入を得ているすべての北韓住民を本国に送還するよう定めています。
 
また、この当局者は、「北韓とロシアの協力は、国連安保理決議と国際法を厳格に順守したうえで、韓半島と国際社会の平和と安全を害さない形で行われるべきだ」と強調しました。
 
さらに、「政府は、友好国と連携しながら、北韓とロシアの協力に関する動きを継続的に注視している」と付け加えました。
 
ロシアのショイグ安全保障会議書記は前日の17日、平壌で金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長と会談したあと、ロシアメディアに対し、「北韓が、ロシア領内に埋設された地雷の除去やウクライナの攻撃で破壊されたインフラの再建のために追加の派遣を決定した」と明らかにしています。
 
ショイグ書記は、「これは、北韓住民と金委員長が、わが国に送る兄弟的支援の一環だ」と述べ、双方の建設的な協力が続いていると強調しました。
 
また、「近いうちに作業が始まる予定で、まず準備や装備関連の作業を行ったあと、実際の措置に入る」としています。