イスラエルとイランの軍事衝突を受けて、韓国政府は17日午後1時付けで、イラン全土に対して4段階ある旅行警報のうち、上から2番目の「出国勧告」を発令しました。
韓国外交部による旅行警報は、「旅行注意」「旅行自粛」「出国勧告」「旅行禁止」の4段階があり、上から2番目の「出国勧告」は、現地の状況が厳しくなり出国を勧告する場合に出されるものです。
外交部の当局者は、イランに滞在中の韓国国民に対して、身の安全に十分注意し、在外公館の案内にしたがって可能な限り速やかに出国するよう求めました。
また、イランへの旅行を予定している韓国国民に対しては、旅行を取りやめるか延期するよう呼びかけました。
さらに、「今後も中東地域の情勢を注意深く見守りながら、韓国国民の安全確保に向けたさまざまな対応策を引き続き講じていく方針だ」と付け加えました。
イスラエルが今月13日、イランの核関連施設や軍事施設に対して先制攻撃を行ったのに対して、イランがミサイルによる報復に乗り出したことで始まった軍事衝突は、5日間続いています。
アメリカのトランプ大統領は、中東情勢の悪化を受けて、カナダで開催されているG7サミット=主要7か国首脳会議を早期に切り上げ、ホワイトハウスへ戻りました。