韓国で初めてとなる民間主導のワクチン開発センター、「鄭夢九(チョン・モング)未来医学館」がソウルにオープンしました。
「鄭夢九未来医学館」は、ソウル市城北(ソンブク)区にある高麗大学医療院内に設置され、今後、感染症やワクチンの開発、遺伝子治療などの研究を進める拠点として活用される予定です。
敷地面積1万2213平方メートル、地上6階・地下1階の規模で、ワクチン革新研究センターをはじめ、生物安全センター、実験研究室、遺伝子細胞治療の研究開発やデジタルヘルスにもとづく精密医療センター、先端治療技術の研究開発センターなどで構成されています。
この施設は、現代自動車グループの鄭夢九名誉会長が新型コロナウィルスのパンデミックだった4年前に、「感染症の克服に貢献したい」として、私財100億ウォンを高麗大学医療院に寄付したことで設立されました。
現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)会長は16日に行われた竣工式で、「韓国がワクチンの主権を確保し、世界的な保健危機に主導的に対応できる中核拠点になることを期待している」と述べました。