国内の自動車市場で、環境に配慮した車、いわゆる「エコカー」の販売が、初めて全体の過半数を占めたことがわかりました。
韓国産業通商資源部によりますと、先月、国内の自動車販売台数は14万2000台で、去年の同じ月に比べて0.4%増加しました。
このうち、エコカー販売はおよそ7万4000台で、全体の52%を占め、初めて従来のエンジン車の割合を上回りました。
車種別に見てみますと、EV=電気自動車は60.3%、ハイブリッド車は31.4%、それぞれ増加し、プラグインハイブリッド車は115.9%の大幅な増加となりました。
国産EVの販売は58.8%増加していますが、これは多様な新型車が相次いで発売され、消費者の選択肢が広がったことが要因とみられています。
一方、5月の自動車の輸出額は62億ドルで、4か月連続で60億ドルを超えました。
5月の輸出実績としては2番目に高い水準ですが、去年が過去最高だったため、前年同月比では4.4%の減少となりました。
エコカーの輸出は、ハイブリッド車の好調により、台数ベースで前の年より10.2%増えた7万5000台を記録し、過去最多を更新しました。
これに対し、自動車部品の輸出は、アメリカの関税政策の影響で世界的に需要が落ち込み、去年より9.4%減少しました。
とくにアメリカ向けの自動車輸出は、関税政策と前年の好調な実績の反動から、27.1%の減少となり、過去5番目に大きな減少幅を記録しました。
自動車の生産台数は、輸出台数の減少により去年より3.7%減った、35万9000台となりました。